身土不二とは、「人と土は一体である」「人の命と健康は食べ物で支えられ、食べ物は土が育てる。
故に、人の命と健康はその土と共にある。」という捉え方です。
1.身土不二(しんどふじ)
2.一物全体(いちぶつぜんたい)
3.陰陽補瀉(いんようほしゃ)
身土不二とは「その人が生まれ育った国や地方でできた食べ物が、その人
の身体に最もふさわしい」という意味です。
一物全体とは「一つの食べ物は食べられる部分を全部食べる」という意味
です。魚なら頭、尾、骨、皮、内臓など食べられるところを全部食べるという
ことで、マグロのように大きい魚の一部分しか食べないというのはバランスを
欠くということになります。根菜類なら根だけでなく葉も全部食べるということ
です。
陰陽補瀉とは漢方で使われる陰陽とは少し違い、「食べる人の体質、季節
食事時間などにより、陰陽のバランスをとる」ということです。
例えば、肉(陽)があれば野菜(陰)を加え、サンマ(陽)には大根おろし(陰)
を添えるようにすることです。
暑い夏(陽)にはトマトや生野菜を多めに摂ってもよいが、寒い冬(陰)には
身体を暖める温野菜や鍋物(陽)のほうが良いのです。
身体を冷やす働きのある果物(陰)は、陽が照っている朝から昼過ぎ(陽)ま
でに食べ、身体の弱っている人や老人(陰)には、身体を暖める料理法(陽)
が良いと言う考え方です。